固定種
2020年05月05日
種が全然売れません。
こんな時だからこそ、食料の自給率を高めていかなければいけないと思うのですが、大丈夫なのでしょうか?
種も外国産が多いので、来年度はどうなるのかさっぱり見当がつきません。
来年度は種の供給が極端に減る可能性もあるので、今年に固定種在来種を栽培して種取りをしておかないと来年度はできない可能性もあるかもしれません。可能性の話なので、杞憂に終わってくれたらいいのですが。
さて。
そんなわけで、サツマイモの苗を追加入荷いたしました。
べにはるかとシルクスイートです。
我が家では冬の間の備蓄食品はサツマイモがメインとなっております。
管理さえすれば春まで備蓄可能な野菜なので、災害時にはもってこいです。
べにはるかよりシルクスイートの方が貯蔵性は優れています。
より粉質の方が貯蔵性は良くなります。
緊急事態宣言も一ヶ月伸びました。
買い物を減らす為にも、自給率を上げて自分と家族で生産した野菜をなるべく食べれるようにしていくのが、これからの新ライフスタイルには合っていると思います。
手遅れになる前に始めてみませんか?
レッツ農作!
いつもありがとうございます。
私達家族は元気です。
kamiyashowteng at 12:47│コメント(0)
2018年09月07日
こんにちは。
秋雨が続いていますね。
こんな日には種まきがバッチリです。
雨が少しづつ続くので、人参の発芽が上手くいきますよ。
私の畑には水が引いてないので、基本水やりはしません。
なので、天気を読んで種を蒔かないと、うまく発芽してくれないのです。
今種まきして調子良さそうなのは、玉ねぎ、人参、大根、白菜、豌豆、小松菜などですね。
カブやブロッコリーなども良さそうですね。
まだ虫が多いので、虫害が多い畑や化学薬品を使わない場合や、幼苗期に虫を手で捕殺できない方の場合、もう少し涼しくなってから種まきした方が、幼苗期の虫害は少なくなるかと思います。
耕作人の性格や畑の質、その地域の天候や気候によって、ベストな撒き時期は変わります。
ここ数年は気候の方が変化しているので、今までと同じ様な時期に撒いても、同じ結果にならなくなってきています。
臨機応変に天候を予測して種蒔きをしてみてください。
種の背後面には播種時期の目安が書いてありますが、約1ヶ月くらいの目安があるとしても、その期間の中でさらにベストな数日間があります。
それは場所によっても変化しますし天候にも左右されます。その年の気温も影響してきます。
その中で「ここだ」という日を見つけて種蒔きをします。
思い通りに種蒔きをして、予測通りに成長してくれたらとてもうれしいのです。
そんな楽しみがあるから畑はやめられません。
よく一粒万倍日に種を蒔く方がいますが、私は暦上の日にちは只の目安だと思っております。
毎年同じ日に植えれば、その変化はわかりやすいでしょう。
早すぎるとか遅すぎるとか、そのよく年に結果を反映させて調整すれば良くなっていくと考えています。しかし、また翌年に同じように同じ日に種を蒔くと、同じようにまた変化の経過を見ることはできなくなっています。
あくまで目安と考えて、各自データを記録して、調整することが重要です。
特にここ数年の気象変化には眼を見張るものがあります。
植物は多様性によって奇跡的に条件がある合致したものが生き残り子孫を増やします。
その奇跡がずれてきているように感じています。
そこを人の手でそっと支えてあげて、上手に選抜して頂くのが、在来種や固定種との上手な関わり方だと思っております。
気になる方がいましたら、是非ご来店ください。お待ちしております。
いつも最後までお読みいただきありがとうございます。
kamiyashowteng at 12:05│コメント(0)
2018年07月16日
こんにちは。
今年も変な天気が続いてましたが、海の日となればさすがに暑くなってきましたね。
当店は今年もエアコン無しで通常営業しております。
暑さも慣れればある程度はわからなくなるものです。麻痺していきましょう。(水分補給は忘れずに。)
さて、今年は味噌用の大豆を自給する目標を立てましたので、畑の空き地は全て大豆を植えるつもりです。
ほぼ直植えなのですが、急に雨が少なくなってしまったので、歯抜けに発芽してしまいました。
そういった所を埋める為に、セルポットで発芽させました。
豆のまま伸びて、豆の半分が双葉になります。
ぷくっとしていて可愛らしいです。
ある程度成長したら抜けているところに定植をします。
暑い夏を乗り越えて、いい大豆になってくれるように、大切に育てたいと思います。
雨が降らないので、暫くは毎日水遣りです。雨水タンクだけなので、足りるかどうか心配です。
ときたまスコールが降ってくれたら最高なんですけどね。
お客様のなかで、ご自分で味噌を作っている方。ご自分で大豆から育ててみるのはいかがでしょうか?
日本では昔は各家庭である程度の大豆を自給していました。
是非チャレンジしてほしいです。
ご来店お待ちしていますー。
毎度ありがとうございました。
kamiyashowteng at 12:33│コメント(4)
2018年04月26日
交配種を中心とした苗の販売が始まっております。
バタバタしちゃってブログの記事を書くのが遅くなりました。
申し訳ありませんでした。
今ある苗は、交配種の接ぎ木苗が中心です。
(一部固定種の苗もあります)
簡単、手間が少ない、同じ品質の物が栽培しやすい、という特徴を持っています。
在来種や固定種の種から始めるのとは、根本から目的が違っているので、手をなるべくかけずにスーパーで売っているような野菜を収穫したい人にはオススメの苗です。
この様な需要が多いので販売しておりますが、当店と致しましては、
是非とも『種』から在来種や固定種を栽培して頂きたいと考えております。
そして、野菜を収穫するだけでなく、受粉させて、交配し、種を採って来季に向けて保存して頂きたいです。
それは、交配種を育て収穫する事に比べて、かなりの労力(愛)が必要です。
それでも種を守り繋げていくことは、かけがえのない大切な日常だと思っております。
種屋の営業努力的に反比例することを申し上げておりますが、一人一人のこうした活動が未来へと繋がっていくのだと信じております。
皆さまも、種を蒔くところから、種を採るところまで体験してください。
自然の循環の中で気付くことがあるはずです。
長文にお付き合い頂きましてありがとうございました。
kamiyashowteng at 15:35│コメント(0)
2018年04月04日
おはようございます。
すっかり暖かくなりまして、すっかり春ですね。
気持ちも身体も緩みがちな季節ですが、畑にとっては活動が再開するスタート地点です。
皆様準備はお済みでしょうか?
春植えの苗を入荷しました。
【実生苗】
胡瓜 夏すずみ 交配種 実生 ¥150-
茄子 黒陽 交配種 実生 ¥160-
茄子 庄屋大長 交配種 実生 ¥160-
ピーマン 京みどり 交配種 実生 ¥130-
ミニトマト キャロル 交配種 実生 ¥160-
東京ししとう 固定種 実生 ¥130-
万願寺とうがらし 在来種 実生 ¥130-
南瓜 錦えびす 交配種 実生 ¥160-
【接木苗】
胡瓜 夏すずみ 交配種 接木 ¥230-
茄子 黒陽 トルバム 交配種 接木 ¥230-
小玉スイカ ラビット 交配種 接木 ¥230-
大玉スイカ 夏武輝 交配種 接木 ¥230-
大玉トマト サターン 交配種 接木 ¥220-
黒瓜 豊橋 在来種 接木 ¥210-
【実生苗】と【接木苗】とあります。
私は実生苗の方が好みで実生を選んで使ってます。
実生苗とは、種から発芽した苗の事です。より自然に近い育ち方をします。
一方で接木苗は、発芽後に切断して南瓜など対応した台木に癒着させて一体化させた苗の事です。
一般的に耐病性や対抗性が付属した台木(根部分)を使ってます。
メリット(耐病性)を得る対価として大変なものを支払う事になります。
それは「味」です。
良く水を吸う根を使うので、収量は増えますが、全体的に水っぽい味になります。
一般的にスーパーなどで販売されている野菜の味ですね。
それに皮も硬くなります。
耐病性の結果なので、そのお陰で虫にも強くなります。(更に輸送にも強くなります。殆どが生産のメリットですね。消費者はデメリットでしかないです。)
どちらが良いとかは各自栽培者のご判断になると思うので、優劣はつけられませんが、私が栽培する野菜は実生が中心となります。
その場合、交配種に比べて収穫量が落ちるので、少し多めに植えます。
耐病性や虫耐性が弱いので、その分手間はかかりますが、その分、皮が柔らかく野菜の本来の味を楽しむ事ができます。
反対に接木苗を選ぶ場合、耐病性が付いているので手間がかかりません。
交配種の接木苗の場合は、雑種強勢で苗に勢いがあり、耐病性もあるので病気に感染しづらく手間がかからないです。一斉に開花結実するので、少数の苗でも家庭分を賄う事ができます。
それぞれにメリットデメリットがありますので、各家庭の条件に合わせて、的確に選択して頂いて育てて頂くことにより上手にお野菜とお付き合いできると思います。
ご家庭の条件に合わせてご相談頂ければ、適切なアドバイスもさせて頂いております。
当店では、種を採り各家庭に合わせた固定種を数年かけて選抜して廻していくことを推奨していますが、なかなかそこまでこだわることができない方もいらっしゃいますので、適材適所でお勧めさせていただきます。
それと畑の準備はお済みでしょうか?
今年も大気汚染の結果、酸性雨が大量に降りました。畑も酸性の方向に傾いたので、牡蠣殻や石灰などで中和しておかないと、酸性を好む野菜しか上手くいかなくなります。
これも時代の流れでしょうか。
私個人の意見ですが、煙草の受動喫煙とか騒ぐより、大気汚染こそ止めて頂きたいと強く感じています。受動喫煙は個人のマナー向上で減少していますが、大気汚染は企業次第で増えるし減ることも可能です。
毎日呼吸する度に吸引してしまう大気に混入しているのですから、防ぎようもないです。
もっともっと減らして最終的には「0」にして欲しいですね。
おっと。
また話が脱線しました。
今日は春植えの苗を入荷しました。
今の時期は交配種の苗が中心です。
人よりも早く収穫を始めたい人は、もう始めています。
交配種は、同じ様に育ち多様性はありません。雑種強勢が働き、大きく丈夫なのが特徴です。
しかし、ハイブリッド種の為、タネは採れません。
種ができる品種もありますが、初代(ファースト)以降のタネは品質が安定しないので、初代と同じ品質の野菜はできません。むしろ格段に品質が落ちた野菜の種ができます。
なので種を採って廻していくのには向いていません。
交配種の事を「F1」と呼ぶのですが、これは「ファーストファイナルシード」の略です。最初の種が最後の種なのです。
当店では、「固定種」または「レギュラー」と呼ばれている種をお勧めさせて頂いています。
種を守っていくことも、大切な役目だと感じています。それを、皆様にも手分けしてお手伝いして頂き、幅広い品種の種を守っていけたら最高です。
興味がある方は是非店主に一声、お声かけください。
ちょっと偏ってますが、私の狭い知識でよければ共有させて頂きます。
そんな繋がりが、草の根で広がっていけたら本望でございます。
よろしくおねがいいたします。
kamiyashowteng at 10:14│コメント(0)